『ふしぎなかさやさん』  作:たなか鮎子  発行:講談社 2022年5月17日発行



 あそびに行こうとした主人公、レミ。壊れた傘の代わりにお母さんにピンクの傘を差し出されるけれど、そのまま外に出ていき。
 通りに出ると、雨が強くなってきて「あめなんてだいきらい」と大きな声で叫ぶと、お店の奥から「あめ、おきらいですか?」と不思議な声がして…。




 主人公がちょっと不思議なお店に迷い込んでちょっとした冒険(ファンタジー体験)をする話。
 猫と傘屋のおじさんが出てくるのですが、『ちょっとした冒険』に読んでいる自分もワクワクしたりドキドキしたり。
 ブルーからダークブルーの色合いを基調としている分、見せ場のページでは色彩が色鮮やかで印象的。優しい絵柄と色合いで、あたたかい気持ちになれる一冊です。
 憂鬱な雨の日も好きになるような、そんな絵本で、私の大好きな絵本となりました。