『黒ねこのおきゃくさま』 作:ルース・エインズワース 訳:荒 このみ 絵:山内ふじ江 出版:福音館書店 1999年10月15日 初版 5歳~
ある冬の夜、まずしいおじいさんが週に一度の楽しみにしていたささやかな晩餐。そこに雨に濡れたひもじそうな黒猫が訪れ、猫が求めるままに自分の食べ物をわけてあげるおじいさんだったが…。
おじいさんと猫の一夜の物語。
子どもの頃に読んだことがある、と自分の子に読み聞かせながら思い出しました。
絵柄の優しさも相まって、自分の利を問わずに全部猫にあげてしまうおじいさんだとか、満たされて満足そうな猫とのあたたかい時間だとか…無償の愛的なものを感じる一方で、善行を行えば良いことがある、という希望にも繋がる、というのが子ども心に響きましたし、好きな本だったな~と思い出したものです。読んでほっこりとした気持ちになります。
ただ、読み聞かせには結構時間がかかるので、時間にゆとりを持ったうえで穏やかな気持ちで子どもに読んであげたい本でもあります。