『静かな決意』  (特命戦隊ゴーバスターズ/リュウジ×ヨーコ)



 ずっと隠してきた俺のウィークポイント。
 自分で制御出来ない意識と破壊に特化した力で君を傷付けたくなくて。
 俺を慕って無邪気に笑いかけてくれる彼女を守りたくて絶対に起こさないように気を付けてきた――そう思っていたけれど。

「大丈夫だよ、リュウさん。今度熱暴走したら私が止めてみせるから」

 真っすぐな眼差しで笑うヨーコちゃんに思わず泣きそうになる。
 変わらずに接してくれる彼女の姿に、本当は自分が彼女に避けられたり怖がられることを恐れていたのだと気付く。
 守るべき小さな子どもだった宇佐見ヨーコという女の子は、俺が思うよりずっと大人になっていて。
(俺も変わらないとな……)
 この力を恐れず、仲間を信じて闘いに立ち向かおうと胸に手を当てた。