『ランチタイムに』   (特命戦隊ゴーバスターズ/リュウジ×ヨーコ)



「あー、お腹空いた。何食べよっかな……」
 本日のお昼ごはん。メニューを見ると日替わり定食AとBのどちらも魅力的で。
 食券機の前で悩んでいると、頭をポンと叩かれた。
「何を悩んでるの?」
「あ、リュウさん。A定食かB定食かで迷ってた。リュウさんは決まってるの?」
「俺はB定食にしようかなって思ってるよ。だからヨーコちゃんがA定食を頼んでおかずを半分こするっていうのはどう?」
「賛成! やった、両方食べられる!」
「俺も役得。じゃあ食券買うね」
 そう言ってリュウさんは自分のと一緒に私の分まで食券を買ってくれた。
「ありがと、リュウさん」
「どういたしまして」
 いつものランチタイムだけど、ちょっとだけスペシャルなランチ。
 リュウさんの袖を引っ張って柱の陰に押し込み、ありがとうの気持ちを込めて頬にキスをする。
「ヨーコちゃん、嬉しいけど誰かに見られたらどうするの⁉」
 小声で抗議したリュウさんだけど、そっと周囲に視線を走らせて私の額にキスをしてくれた。
「……さ、ご飯を食べよう」
「うん!」
 先に歩き出したリュウさんの耳がほんのりと赤い。
 なんだか嬉しくて、私はリュウさんの背中に飛びついた。