『写真 2』   (特命戦隊ゴーバスターズ/リュウジ×ヨーコ)



「そろそろ休憩するか……」
 報告書を一通り書き上げ、パソコンを閉じて背伸びをする。
 そのまま椅子の背もたれに体を預け、しばらくしてから姿勢を戻すと机の端に置いていた封筒に視線が留まった。
 女の子らしい花柄の封筒の中には、何枚かの写真が入っている。それを取り出して目を通すと、学校の友人と撮った様々な写真で、本当に高校生活が楽しいんだなっていうのが伝わってきた。
『リュウさん、アルバムに追加しておいて』
 ヨーコちゃんはそう言ってこの写真を置いていったけれど、少し考えて机の引き出しにしまうことにした。
 小さい頃から撮りため、アルバムに収めた彼女の写真は高校に編入した日の写真が最後だ。
 俺とヨーコちゃんの道はもう分かれ始めている。
 自分の道を歩き始めた彼女の写真を、いつまでも俺が手元に置いていてはいけないような気がして。
 少し寂しいような、でも誇らしいような。
 そんな気持ちを抱えながら引き出しの奥に封筒を入れ、俺は席を立った。