『食堂にて 2』 (特命戦隊ゴーバスターズ/リュウジ×ヨーコ)
「リュウちゃん、ヨーコちゃんと付き合い始めたんだって?」
向かいの席に座った食堂の名物おばさんの一言に、リュウジは啜っていた味噌汁を吹き出した。
汚いねぇ、と苦笑いする彼女は特命部開設当時からここに勤めていて、当然リュウジ達の子ども時代を知っている。
「あ、えっと……その、異性として意識したのはつい最近のことで、昔からってワケじゃなくて」
つい弁明すると、バシバシと肩を叩かれる。
「何を気にしてるんだい。リュウちゃんとヨーコちゃんならお似合いだよ。ヨーコちゃんの事を誰より解ってるリュウちゃんなら安心だ。幸せにしてやっておくれよ」
嬉しそうに笑い、テーブルの上に置いていたプリンをリュウジのトレーに載せ、厨房に戻っていく。
昔、訓練疲れで食欲がない時に彼女が作ってくれたプリンだ。
リュウジは思わぬ祝福に目を細め、この温かな居場所に感謝した。