『星空を見上げて』  (SO2/クロード×レナ)



 窓の外に広がる無数の星。
 数え切れない星の中にはヒトが住んでいる惑星がいくつもあると、前に教えてもらった事を思い出す。
 住んでいる場所も世界も違うのに、そして生まれた時代すら違うのに出逢えた奇跡。
 窓を開け、夜空に輝く星の中で一番明るく光る星を探していると、レナと名前を呼ばれた。
「星を見ているのかい?」
「うん。今ね、どの星が一番明るいのかなと思って探していたの」
「一番明るい星……か」
 そう言って隣で夜空を見上げる彼の横顔を見て、胸の鼓動がトクンと一つ跳ねる。
 出逢えた奇跡。私にとって一番大切な人。
「クロード」
「ん? レナ、見つかった?」
 クロードの言葉に頷いてそっと手に触れると、優しく包み込まれる。
(温かいな……)
 じんわりと広がる幸せな気持ちを感じながら、私はもう一度星空を見上げて微笑んだ。